最近私が周りに
「ビットコイン持ってるよ」
と言うと、みんなからこう言われます。
「えっ、危ないんじゃないの?(´・ω・`)」
先日母に会った時にも、「ほんとに大丈夫なの?」と何度も聞かれました。
なんか、日本人てクレジットカードも怖いとかそういうイメージ持ってる方多いみたいですし、デジタルなものって処理の過程でいくらでも不正が出来るんじゃないかっていう漠然とした不安がある気がします。信じられるのは目の前の現物でやり取り出来る現金だけ、みたいなね。笑
仮想通貨は危ない?

仮想通貨が危ないのかと聞かれたら、100%安全とは言えないけど、それは現金を持っているのだって同じことじゃないの?と私は思ってます。
でも世間で仮想通貨=危ないイメージがあるのはよくよく聞いて見ると、主に次の2つのイメージがあるみたいです。
- ビットコイン=詐欺
- ビットコイン=ハッキングされたら終わり
1. ビットコイン=詐欺
別にビットコインが詐欺じゃないと思うのですが、こう思ってる人達がいるみたいです。
JPモルガンCEO「ビットコインは詐欺」 価格高騰を批判:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXLASGT13H0G_T10C17A9EAF000/
「ビットコインは本物ではない。いつか終わる」。米銀大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は12日、ビットコインを「詐欺」と、仮想通貨の価格上昇を痛烈に批判した。
こんなニュースも最近あったので記憶に新しいですね(^_^;
ダイモンさんの「詐欺」とは、今のビットコインの価格高騰を指して、「価値がないのに値段が上がってこれは詐欺だ」というようなニュアンスだったんですかね。
でも、ブロックチェーンの発達で一番痛手を受けそうなのって銀行さんですし、ビットコインを批判するのはポジショントークかな〜なんてちょっと思っちゃいますけどね(´・ω・`)
実際詐欺被害多数
で、実際の仮想通貨を利用した詐欺被害も色々あるみたいで、金融庁のページにもこんな注意喚起がありました。
http://www.fsa.go.jp/common/about/20170403.pdf

こういうのがニュースなんかでもちらほら取り上げられてるので、なんだかビットコインや仮想通貨って詐欺みたいなイメージを持ってるみたいです。
ビットコイン自体が詐欺なわけじゃない
こういう被害が出てるのは事実だと思うんですけど、別にビットコインやその他の仮想通貨自体が悪いわけじゃないですからね。もうね世の中さ、確実に簡単に儲かる方法なんてないんだから、「必ず値上がりします」とか見るからにオイシイ話に乗っちゃダメです。
少なくとも、ビットコイン含め日本の主立った取引所(coincheckやZaif、bitflyer)などで購入出来る通貨に関して、勿論値段が下がって損することはありますけどそれって別に詐欺じゃないですからね。
2. ビットコイン=ハッキングされたら終わり
別の場面で職場の人と話していた時にも、
「あれ、なんか取引所で盗まれちゃったんじゃないの?」なんて聞かれたりもしました。
多分、マウントゴックス事件のことを言ってるんだと思うのです。
マウントゴックス事件とは?
Wikipediaより
2014年2月23日、マルク・カルプレスCEOがビットコイン財団の取締役を辞任、同時にTwitterアカウントにあった投稿は消去された。
24日、マウントゴックスは全取引を中止、数時間後にサイトが消去されブランクページになった。あるブロガーによって公開され広まった信頼性不明の流出内部文書によれば、同社は何年も発覚しなかった窃盗行為によって744,408ビットコインを損失し破産に至ったという。
マウントゴックスというのは当時としては世界最大級の仮想通貨取引所でした。ところがハッキングによって75万BTCが失われてしまったのだそうです。
この時失われたBTCはその行方は分からないまま…当時ここに資産を預けていた人の中にはすごい額の損失となってしまった人もいたようです。
マウントゴックス事件の原因は不明ですが、お客様の預かり資産を社長が勝手に使ってしまったのではないかというのが一つの指摘ですΣ(・□・;)
また、取引所のシステムに脆弱性があったのではないかとも言われています。送金時のシステムのバグを狙われて、そこをハッキングされてしまったのではないかと言われています。
いずれにしても、悪いのはビットコインじゃない
ということです。
最近私が読んだ本の一つですが、仮想通貨革命—ビットコインは始まりにすぎないでは、作者いわくマウントゴックス事件からは次の二つの事実が明らかになったことになる、と指摘します。
- マウントゴックスのサイトがハッカー攻撃に十分な備えをしていなかったこと。
- ハッカーはビットコインの価値を認めていたこと。誰も、価値のないものを盗もうとしない。
つまりこの時のハッカーはビットコインに価値があると思ったから盗もうとしたと、そういうことですね。
そして、マウントゴックスが破綻した時もビットコインのブロックチェーン更新作業は何ら支障なく働いていて、ビットコインやその基板のブロックチェーンシステムに問題があったわけじゃないのです。
マウントゴックス=強盗に入られた銀行
ある銀行が強盗に入られた時、その銀行のセキュリティが問題視されることはあっても、円やドル自体に問題があるわけじゃないですよね。
それと同じで、マウントゴックスがハッキングされたこと自体はビットコインに問題があるわけじゃない。問題があったのはその取引所のセキュリティです。
仮想通貨の安全性
じゃあ、仮想通貨自体の安全性ってどうなんだろうか?ハッキングされたりしない?
確かに、お金に関わる問題ですからね、私もその辺は気になります。
マウントゴックス事件の再来はあり得るか?
これについては、ちゃんとした取引所で取引していれば、現状ではまずないと思って大丈夫だと思います。
国内の大手取引所であるcoincheckのCOOである大塚さんの著書
いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーンこの本の中で今のセキュリティについて書かれていました。
- 取引所内のビットコインを盗まれるということは死活問題なので、何重にもセキュリティをかけている。
- 預かり資産のうち数%のみをオンライン上に置き、残りはオフラインで厳重に保護している。万が一盗まれてしまったとしても被害をその範囲で留めることができる。
- オフラインのデータをオンラインに送る時にも、セキュリティのしっかりした1台のパソコンから、複数の人が承認しないと送れない仕組みになっている。
- 取引所が預かっている総額に大きな変動があった場合にはアラームが発せられ、すぐに何が起こったか確認出来る。
このようにして、預けているビットコインが消えてしまうということは現状ではまずないように管理されているようです。
ブロックチェーン自体はハッキングされにくい技術
そもそも、ブロックチェーンは分散型台帳で、これはハッキングには強い仕組みです。従来のような中央サーバーで一括管理する仕組みでは、この中央部分には勿論厳重にセキュリティがかかっているはずですが、そこを狙われたら終わりなんですよね。中央のデータだけ書き換えれば簡単に改ざんできてしまうんです。
でも、ブロックチェーンはそれぞれのコンピュータにデータが格納されていて、どれか一つだけを変更したとしても、全体のデータ改ざんは出来ないんです。なので理論的に、ブロックチェーンのシステム自体をハッキングすることは難しいと言われているはずです。こういうブロックチェーンの民主性のお話は、以前の記事にも少し書きました(*´艸`)
[kanren postid=”331″]
[kanren postid=”396″]
送金中に抜き取られることはないのか?
預けている資産がなくなってしまう可能性が低いことは分かりました。では、送金中に消えてしまうことはないのか?ビットコインはもともと決済や送金をローコストで瞬時に行うために出来たような通貨ですからね。
銀行間ネットワークのようなクローズドな回線ではなく、インターネットのオープンな回線で送金する時に、そこを狙われてハッキングされる可能性があるのではないか、確かに心配になります。
これについても上述の大塚さんの本に詳しく書かれていました。
ここにも複雑な暗号化技術が使われていて、結論から言えば簡単にハッキングすることはできないようになっています。この暗号技術の説明はここに書くと長くなるので、気になる方は良ければ本を読んでみて貰えるとよく分かると思います(*・ω・*)
結論-仮想通貨自体は危険なわけじゃない
総合して、別に仮想通貨自体に危険があるわけじゃないことはお分かりいただけましたでしょうか?(♡´ω`♡)
世間の、特に日本人のイメージは冒頭でも書いたように、デジタルなものでお金に関することを扱う漠然とした不安があるんだとは思います(^_^; このイメージが抜けないと、なかなか今以上に仮想通貨が普及するまでには時間がかかりそうですよね。
でも、何度も言うように、仮想通貨やビットコイン自体には全然危険はないんです!なので皆さんも正しく理解して、このブロックチェーンを上手く生かせるようになれたら良いなぁと思いますね(*´∨`*)
