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日本発の医療系ブロックチェーン!Medicalbitって??

今日は日本発で医療にブロックチェーンを導入しようとしている企業、Medicalbitについてまとめてみようと思います!

日本発の医療系ブロックチェーン企業だと、先日記事にしたNAMコインもありました!

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Medicalbitも自社コインのMBCコインというものを発行していて、現在も予約販売中です!予約販売期間に購入すると少しですがボーナスが貰えるようになっています!

WPは今のところ英語版と日本語版が用意されていて、後述のようにiMedsnというカルテは既に開発途中なので、WPはよく出来ている方かと思います。

Medicalbit日本語版ホワイトペーパー

Mecicalbitって?

まずはこのMedicalbitという会社について少し解説します。

JpMedsnという日本の会社がiMedsnという電子カルテの開発を行っています。後述しますが、iMedsnは診療情報を医学データベースや健康管理アプリなどと連携させていけるような電子カルテ作りを進めています。そのJpMedsnがエストニアのMedicalbit社と連携してブロックチェーン技術を利用したカルテ作りをしていこうと計画しているわけです。

WPにも記載がある通り、エストニアのMedicalbit社はICOの開発資金管理を行いますが、実質のプロジェクト実施は日本のJpMedsn社となるようです。

クラウド型電子カルテiMedsnとは?

まず初めに、JpMedsn社が作ろうとしているiMedsnというカルテについて概要を書いておこうと思います!

このiMedsnというカルテこそがMedicalbitの目玉商品と言えるものになっています。

診療情報⇔医学データベースと連携することを目指す

iMedsnの目指すところはこれです!

今ある電子カルテはいわゆる「診療録」としての役目を果たしているだけで、病院内での患者のデータベースとしての役割は果たしていますが、それ以外のデータベースとの連携はできていません

どういうことかと言うとですね、医者もスーパーマンではないので全ての病気についての知識や薬の名前、副作用などなどがまるっと頭に入ってる…なんて先生は少ないわけです。

なので患者の症状を聞いて診察をして、時にはその症状・病気について本やガイドラインを調べて、必要な薬を処方するのですがこの時にまた薬の効果や副作用を調べて…などの作業が結構あります。

医学書で調べたり、時にはインターネットで調べたりすることもあるのですが、よくよく考えてみるとこのIT時代に結構アナログなことしてると思いませんか?

紙カルテ時代は仕方ないとはいえ、折角電子カルテで患者の診療録を作成しているので、カルテで診療録を作りながら、そのままそこで疾患や薬を調べられるようなシステムがあれば…ドクターの外来業務も減ると思いませんか?

そんな思いで作られてるのがこのiMedsnというカルテです!iMedsnは医学データベースと連携させることで診療録を書きながら診断に必要な知識などをそのまま連携して調べられるようなシステム開発をしています。

レセコン機能とも連携させてスムーズ

電子カルテは患者の診療情報を保存するというのも大事な役割なのですが、レセプトコンピュータとしての役割も担っています。

レセプトとは診療情報明細のことで、医療関係者以外には馴染みがないかもしれませんが、医療って診察料や処方薬、検査代などがすべて点数化されているのです。よく病院なんかで貰う明細に〇点とかって書いてあるでしょ?あれです!

電子カルテを通して薬を処方したり検査をオーダーしたりすることでこの診療報酬を確実に計算しやすくすることが出来ます。なのでカルテ自体は紙カルテ運用の病院でも、こうしたオーダリングシステムだけは電子化されている病院も稀にあったりします。

電子カルテはこのレセコン機能がついているのが大事な条件なのですが、iMedsnのカルテでは、

カルテを入力→診療支援情報を参照→推奨処方例から薬剤を直接オーダー

といった流れで無駄なく診療業務が出来るようにレセコンと連携されているそう!

つまりですね、取り立てて新しい技術が使われるわけじゃないのですが、医師の業務効率化に働いてくれそうな、まさに「痒いところに手が届く電子カルテ」のようなイメージです。

診療録=「医療における知の集積」

そして何よりも、電子カルテに保存されている患者の情報はどんな教科書よりも貴重な知の集積になります

100人の患者がいれば100通りの経過があり、同じ診断名であったとしてもその経過や出現する症状が全く同じということはほぼありません。

ですから教科書に書かれていることももちろん大事なのですが、一人ひとりの患者さんの経過というのはものすごーく大事な情報なのです。FXのトレード記録みたいなものでまさしく一次情報です!

ところが現状、電子カルテに保存されている診療録は色んな情報に埋もれているだけで、折角のこの貴重な情報も何かの研究の目的をもってだれかが情報を収集しない限り、まったくもって活用されていません。折角電子化されて情報が保存されているのに、これってすごく勿体ないと思いませんか?

また、近年はAIの活用もとても注目されているので、こうした患者の診療記録を応用して、AIによる自動診断や診断サポートを行う機能を開発することもWPの中では述べられています。

iMedsnの健康アプリ

診療情報と連携した健康アプリの開発も進めています。

処方されたお薬の内容から自動でお薬手帳を作成してくれたり、そこから患者自身もジェネリック医薬品の情報を調べたりすることが出来ます。

また、カルテの診療情報をもとに、患者に必要な医療情報コンテンツを発信してくれる機能などもついています!

iMedsn×ブロックチェーンで目指すもの

ここまで書いてきたように、iMedsnというカルテはクラウドで様々な情報を共有することで医療現場の効率化を図り、患者にとっても情報にアクセスしやすい環境作りを目指していることが分かりました。

でもこれ、ブロックチェーンいる??って思いません?笑

私も少しそう思ってます。笑

なのでブロックチェーン化するメリットについて書いておきましょう!

ブロックチェーンが可能にするもの

iMedsnが目指すクラウド電子カルテにおいて、ブロックチェーンが提供するものは何でしょうか?

一言でいえばセキュリティ面での安全性を作るためのもの、というのがブロックチェーンの役割だと思います!患者の医療情報ってめちゃくちゃ機密情報ですからね!絶対に改ざんや漏洩してはいけない情報です!

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データの改ざんが出来ない

ブロックチェーンの技術で協調される点の一つです。暗号化技術を使用した承認システムがあること、またP2Pで繋がったノード全体でデータを保存することで極めて改ざんが難しくなります

また、それぞれのノードに保存されることでデータのバックアップの必要性がないということもメリットになってきます。

ネットワークが止まらない

従来のクライアント・サーバー方式だと、中央のサーバーが攻撃されてしまうとネットワークがダウンしてしまう可能性がありました。ブロックチェーンはすべてのノードが停止しない限りは、理論上ネットワークが止まってしまうということはなくなります!

電子カルテにとってサーバーダウンは死活問題です。たまーに電子カルテのメンテナンスとかで深夜に使えなくなることがありますが、その時は医者も看護師も皆本当に大変なのです…。

ICOを利用した資金調達

後述のMBCコインの発行、診療費支払いシステム等への利用を行う予定ですが、このMBCコインのICOを行う予定になっています。

ICOという形で資金調達を行うことで、iMedsnの目指すクラウドカルテの更なるブラッシュアップ、医療AIの開発への資金を募ることもできると言えるでしょう!

この点に関してはICOは「手軽な資金調達手段」として乱用されすぎていた感もあるので、ちょっと意見は分かれるところですが、事業を行うにはまとまったお金が必要になるのは致し方ないこと。なので、ブロックチェーンの一つのメリットと考えることもできるでしょう!

MBCコインの利用用途

でで、今回ICOされてるMBCコインって何に使えるの??っていう疑問ですが、Medicalbitの出している計画はこんな感じですね。

  • 患者は診療費の自己負担分をMBCコインで支払える
  • 診療所も電子カルテiMedsnの利用料の支払いに利用出来る
  • この時MBCコインで支払うと割引があったり、現金払いに対してのポイントとしてつけることでMBCコイン流通を促すようになっている
  • 患者はiMedsnのアプリでMBCコインの購入が出来る

将来的には日常生活で健康に気を遣う患者に対してはMBCコインのプレゼントをしたり、ドラッグストアなどでの利用も視野に入れているようです。

ICOについて

トークンシンボル MBC
発行上限 3億MBC
セール目標数 9000万MBC

資金用途は下記

MBC予約販売のトークンボーナス

  • 2017年11月27日 12:00から 購入したMBCの最大30%
  • 2018年3月15日 10:00から 最大20%
  • 2018年4月1日 10:00から 最大10%
  • 2018年4月15日 10:00から 最大5%

さてさて、いつまで予約販売やってるの??ってちょっと思いません?笑

当初の予定では11月27日の予約販売の後、1月にプレセールが予定されていたようですが、昨年の12月に金融庁からICOの法的解釈の明確化についての指針が出され、Medicalbit社も仮想通貨交換事業者の登録申請を行うことにした旨を公式HPに明かしています。

そのため、予約販売で購入されたトークンの付与も伸び伸び、ボーナス利率は下がるものの予約販売をずっと続けている、という状態のようです…。

Medicalbitへの投資はアリ?

結論から言いましょう、投資対象としてMedicalbitのICOを見ると…正直微妙だと思ってます。

まず、上述したようにICOがどんどん伸び伸びになってて、その間もダラダラと予約販売を続けているところを見ると、正直想定よりも資金調達が上手くいってないのかな、と…。

そして以前にも日本発のブロックチェーンを利用した事業を進めるNAMコインについての記事でも書きましたが、結局ICOって「気軽な資金調達」として使われちゃってる感があるんですよね…。特に医療系はトークンに価値を持たせるのが難しい分野だと思うのですよ。

ブロックチェーンを使ったカルテや情報共有はとても共感出来るビジョンなのですが、既存の保険診療システムとの関係も障壁になるし、正直ブロックチェーンとの親和性が決して良いとは言えない

なのでぶっちゃけ「儲かるICO」にはなりづらいのです。

ただ、ICO段階で広まりすぎたコインは、需要が飽和している分上場後の価格上昇が期待出来ないという点もあるので、裏読みすればあんまり人気出てなさそうなMedicalbitはねらい目と言えなくもないのかなとも思ったり…。

しかしながらこの地合いのなか、去年の年末~年明けに盛り上がっていたICOはほぼほぼ壊滅状態です。

なので、正直ICOや予約販売の段階で買わなくてもせめて上場後、もしくはもう少しICOの目途が立ってから購入するのが良いでしょうね。

iMedsnのカルテ自体は実際に開発されているので、JpMedsn自体は詐欺会社ではないと思うのですが、ずっと予約販売を続けているのを見るとICOスキャムと言われても仕方ない気がしてしまうのです。

医療系ブロックチェーンが普及するためには?

私、医療系のブロックチェーンの解説記事を時々書いてますけど、正直医療系のブロックチェーンって色々課題が多くて導入するには難しいところだと感じてます。

このiMedsnでどちらかというと小さな診療所、開業医をターゲットにしていると思うんですよね。大学病院などの大病院であれば、電子カルテと完全に連携とまではいかなくても診療情報のデータベースを持っているところは多いですし、薬剤情報などであれば電子カルテの端末でそのまま参照出来るようなシステムが多くあります。

なのでiMedsnがターゲットにしたいのは街の開業医、診療所などのドクターが、診療しながら片手間に調べる手間を減らすことなのかなと。

ところが、そもそも日本は電子カルテ普及率は小規模病院を含めると半分以下なのです。診療所クラスの病院で電子カルテ化が進められている病院は本当に少ない。

一番の理由は電子カルテ導入にかかるコストかと思いますが、この電子カルテのコスト部分をブロックチェーン技術によって下げることが出来れば、普及させていく道筋になるかなぁとも考えられます。

ABOUT ME
エイミー
手術室にこもって麻酔かけてるお医者さん。投資や経済学に興味があって、仮想通貨やブロックチェーンなどのテック系にも興味があります。書きたいことをつらつらとブログに綴る雑食趣味ブロガーです(*´艸`)最近は医療系ブロックチェーンの解説とかもしてます。 詳細プロフィールはこちら Twitterも→Follow @amy_honobono