仮想通貨考察

現在の電子カルテや医療情報管理の問題点と、ブロックチェーン化で解決出来ること

こんにちはー!今日は前回書いたメディカルチェーン解説の補足的な記事になります!

前回、メディカルチェーン出来るようになることを書いてみたので、今日はその追記というか、導入として挙げられる、今の電子カルテ医療の問題点を少しまとめておこうと思うんですよね。ほんとは先にこっちを書いた方が良かったのかもしれません。

今日の内容はMedicalchainのホワイトペーパーの導入部分と、そこに引用されているニュースの元記事などからまとめてみます。

私の理解としては、Medicalchainの目指すところは、

  • 医療情報を共有する
  • 患者の医療情報のプライバシーを守る
  • 医療費のコスト削減を目指す

といったところが主題です。このうちの上2点を医療者以外の方にも分かるように少し書いておこうと思います!

医療情報が共有されないのは致命的

まずはこのホワイトペーパーのグラフを見てください!

これはJohns Hopkins大学というアメリカの医学部名門校での調査で、病院内での患者さんの死因を調査したものだそうです。

1位のHeart Diseaseはいわゆる心筋梗塞などなど、2位のCancerは癌ですね。

でも驚くのは3位のMedical Error(医療ミス)です!!これほんと?とホワイトペーパー読みながら思っていましたが、このMedical Errorは法的に訴訟になったりするような内容のものではなく、協力が上手く行かなかったとか、保険ネットワークが分断されてたとか(アメリカは保険によって行ける病院が変わったりします)、システムの問題を指しているのです。

ただ、少し補足すると一応元論文も見つけて読んでみると、インシデント・アクシデントレポートの数字から出されたものみたいなのでちょっと無理矢理結論づけた感じは否めない気はしましたけど…笑

ちなみにインシデント・アクシデントレポートは病院の中でちょっとしたミスや勘違い(ヒヤリ・ハットとか言ったりします)をみんなで共有することで医療ミスを防ごうという試みで、今は医療安全の観点からほとんどの病院で取り入れられてるシステムです。

と、少し脱線したんですけど、情報伝達が上手く行っていないことで生じているエラー、不利益がどのくらいあるかということを伝えたいんですね!

患者さんの情報が上手く伝わっていなくて起こってしまうミス、余計にしてしまう検査もあります。

なのでこういう情報が上手く共有されることで救える命が増えたり、患者さんの不利益が減ればいいなぁというところです!

電子カルテのプライバシー

ところで皆さん病院の自分のカルテを見る機会ってあんまりないと思うんですけど、今の電子カルテのセキュリティって正直スカスカです。

芸能人が入院したら?

例えばですけど、木村拓哉とかが入院したとするじゃないですか。

そしたらね、たぶんその病院の職員みんなでキムタクのカルテを開けて見ちゃうと思うんですよ。

ほ・ん・ら・い・は!医療者は自分の担当とか関係ない人のカルテを見るのはプライバシーの侵害なのでダメなんですよ!でも見れちゃうならみんな見ちゃうんです。

一応キムタクのカルテにパスワードでロックとかかけることは出来ると思いますけど、そのパスワードが分かれば簡単に開けるので、きっと担当のドクターやナースとかが同期にこっそり教えてとか言われたら広めて皆でこっそり見ちゃう可能性が全然あると思います。

何が言いたいかと言うと、医療情報ってかなり機密性の高い情報だと思うんですけど、結構簡単に他人が見れちゃうんですよね。これ、キムタクからしたら完全にプライバシーの侵害です。ただ、これが今の医療現場の実際なわけですよ(O_O)

医療情報とクレジットカードの番号はどちらが大事?

次にこんな問いをすると、一見医療情報が盗まれても自分には金銭的ダメージはなさそうですし、どちらかと言えばクレジットカードの番号の方が知られたくないなんて思いませんか?

でも、ロイターでこんな記事があるんですよ!

Your medical record is worth more to hackers than your credit card

「医療情報はハッカーにとってはあなたのクレジットカード番号よりも価値がある」

とのことです。

近年病院の電子カルテデータがサイバー攻撃にあって、患者の医療情報が盗まれるケースが増えているんだそうです。そしてそれを盗んだハッカーは、この個人情報を詐欺師に売ります。詐欺師はこの名前や病気の情報を使って転売のための医療機器や薬を買ったり、偽のIDでなりすまして保険金を請求してしまったりすることが出来るのだとか。

しかも、医療情報って盗まれた直後には患者本人や医療者側には気付かれないことが多く、結構な長い間利益の汁をいただけるというわけです。

そんな一方で、病院のセキュリティって金融機関なんかに比べるとスカスカなようで、ハッカーからするとかなりコスパよく大量の個人情報を盗めちゃうんですね。

クレジットカードを盗まれたとしても適切に対処すれば金銭的ダメージはほとんど受けませんし、カード会社に再発行してもらえばすぐに解決するとも言えます。でも自分の医療情報を盗まれてしまったら取り返せません。にも関わらず今の病院の電子カルテセキュリティの甘さって致命的だと思いませんか?

セキュリティ面から、多施設での情報共有が困難

そしてこうした医療情報を、施設をまたがって安全に管理しながら情報を共有するのは従来のネットワークシステムではほぼ不可能に近いのです。

こうした経緯から、医療情報は病院毎に管理するしかなくて、患者さん自身を媒介とした紙ベースでの情報やり取りが主流になってしまっているのが現状なのです。もう少し追記すると日本の場合は小規模な病院を含めると電子カルテの導入率も低いので、未だに紙カルテ運用の病院が多いことも問題。紙カルテの病院で働いたこともありますけど、ほんとに非効率でデメリットしか感じませんでした…(´・ω・`)

今の状態では医者の仕事も増えるし、情報共有のミス、不要な検査も増えがちになってしまいます。

例えばですけど、病院を移る時に検査を二重にされってどういうことか。血液検査くらいなら2重に検査されたとしてもちょっと痛かったなーくらいで済みます。でもCT検査を2回されたら2倍被爆してしまうんです。こういった患者さんの不利益を減らす方法がないか、考える人は沢山いるはずです!

ブロックチェーンを医療分野に応用出来れば解決する?

と、こうした問題の背景の中、電子カルテの情報をブロックチェーンに載せれば解決するのでは??という考えが上がってくるのは当然の流れだと思うんですよね。

ブロックチェーンはお金や個人情報などをネットワーク上で取引することを可能にしたものです。そしてこうしたデータが簡単に改ざん・ハッキングできない仕組みを取り入れていて、まさに安全に情報を広範囲で連携したいというニーズに合致します。

なので、ブロックチェーンを使った医療情報の共有を目指す企業は実は結構あるみたいです。ただ、その中でもメディカルチェーンはより患者プライバシーに重点を置いていて、患者自身が自分の情報へのアクセス権設定の権利を持っているところはかなり革新的で評価出来るところだと個人的に思っています。

メディカルチェーンで出来るようになることはこちらの記事で詳しくまとめていますので良かったら参考にしてください。

あわせて読みたい
医療×ブロックチェーン!Medicalchainについて概要をまとめます。こんにちは!医療×ブロックチェーンのICOが2月に予定されています。その名も「Medicalchain(メディカルチェーン)」です。実は...

まだまだ本格的に医療業界に革新をもたらしてくれるのには時間がかかりそうですし、全ての問題が解決するのは難しいかもしれません。どんな技術にも穴はありますもんね。だけどこうした技術が導入されていくことでここに挙げた問題点が解決できる可能性はおおいにあると思います!なので私はメディカルチェーンの目指すところにとても共感しているので、応援したいICOの一つなのです!

ABOUT ME
エイミー
手術室にこもって麻酔かけてるお医者さん。投資や経済学に興味があって、仮想通貨やブロックチェーンなどのテック系にも興味があります。書きたいことをつらつらとブログに綴る雑食趣味ブロガーです(*´艸`)最近は医療系ブロックチェーンの解説とかもしてます。 詳細プロフィールはこちら Twitterも→Follow @amy_honobono