資産運用・節税

銀行窓口で勧められたドル建ての終身生命保険のお話

こんにちは!先日諸事情あって銀行の窓口に行ったのですが、銀行の窓口って大体行くと何かしら勧誘されるのですよね。

なので今回も案の定窓口で、

「老後の資産運用とかってされてますか?」って聞かれて、

「はい、株も投信も投資と名のつくモノは色々やっております。」と答え

「え、すごいですね!いくらくらいされてるんですか?」

そんな会話を続けつつ、ふとお姉さんの持ってるパンフレットを見て思い立ちました。銀行窓口での紹介商品の中でも「保険」について。正直今まで保険とかあんまり考えたことなかったんですよね。そろそろ私も30歳…保険とか考えても良い年齢だし、今日ヒマだしまたちょっと窓口で話聞いてみよう、と思いました。

私が案内された保険

最初に仕事や年収に関して聞かれたので正直に答えました。仕事は医者だし、もう医者になって5年目ですので年収もそれなりになってきました。「お客様の状況に合わせた内容をご呈示させていただきますね!」と言って一旦待たされる。

いくつか提示されたのですが、おそらく窓口の保険担当のお兄さんの一押しはプルデンシャルのドル建ての終身型生命保険のようです。多分マージンで取れる手数料が高い商品なのだろうと心の中で思ってます。お兄さんによるとある程度年収にゆとりのある方にはとてもオススメですよ、と。

私が提示されたのは毎月数万円ずつ積立をしていって、65歳の定年まで積み立てます。

万が一積立初期に解約した場合は、払い込んだ元本を下回ってしまう場合もありますが、一定額まで積み立てればそれ以降は年利3%でどんどん増えていく、というものです。65歳の定年まで積み立てれば払った元本の130-140%に増やすことが出来て、それ以降も解約せずに持ち続ければ更に複利で増えていきますよってことです。

また、保険料を払い始めた瞬間から終身型の死亡保障もつくので、保険料にもよりますが、20~30万ドルくらいの死亡保障をつけることが可能になるようです。

保険のお兄さん「(元本の140%という数字を指して)これ、すごくないですか?皆さんびっくりされるんですよ!」

私「そうですねぇ・・・(微妙)」

うーん、、65歳まで積み立てて元本の140%にしかならないって、そこまで魅力は全く感じられない。そもそも、保険会社はそのお金を運用してるわけで、ごっそり手数料をひいた上で私たちに還元してくれてるのが年利3%ってことです。安定して年利3%で増えるってことは、自分で運用とか無理ー誰かに任せたいーって人には良いかもですが、私は正直定年まで積み立てて140%になった数字を「積み立てた額よりこんなに多くなってる!すごい!」とは思えないのです…

複利計算やってみよう

例えば、毎月3万円ずつ積み立てて、これを年利3%で運用するとします。私はアラサーなので、30歳から積立を開始して、65歳までの35年間積み立てるとします。

最終的にいくらになると思いますか?

まず積立元本は、

30,000×12×35=12,600,000

となります。で、これを年利3%で毎年運用したとします。計算式は書けないのでエクセルさんにお願いしてきました。

その結果ですが、

¥22,246,910

になります。元本の176%になるという計算です。勿論自分で運用した場合は毎年年利3%で運用出来るわけではないと思いますが、投資信託などローリスク商品でも年利3%ってそんなに難しくないのでは?と思ったりもします。私も投信積立は最初に銘柄を選んで依頼ほったらかし状態ですが、年利6%くらい達成出来ていそうです。

http://amy-traveler.com/2017/04/19/post-86/

お金の現在価値というもの

そもそも、今現在使える100万円と10年後に使える100万円の価値は同じではないのです。国の経済成長にもよりますが、基本的には世の中インフレになっていくものなので、今持っている100万円が10年後も100万円のままだったら、「資産は目減りしている」と思うべきです。よく「タンス預金はインフレに弱い」って言われますけどこういうことなんですよね。

おまけにこの保険、保険料支払い開始直後は解約返戻金は元本を下回ります。これはどういうことかと言えば、マイナスからスタートの運用がされているってことです。つまりは運用開始後はマイナスでスタート→少しずつ回復してやっとプラスに!っていうことです。マイナススタートの運用を好んでやろうとは私には思えないわけです。

ドル建て終身保険に入るのに向いていそうな人

私は色々説明を聞いて、「持ち帰って考えますー」と言いましたが、多分この保険には入りません。ただ、この保険が有用かなーと思うのは、以下の条件に当てはまる人かなとは思います。

  • 終身型の死亡保障にメリットを感じる(自分にもしものことがあったときに、金銭的に困る家族がいるかどうか。私にはいない。)
  • 自分で資産運用とか無理だから、勝手に3%ずつ増やしてくれるとかありがたい!
  • ドル円の為替変動のリスクも理解はしている
  • ある程度お金にゆとりのある高所得者

この辺の条件に多く当てはまる方は、ドル建ての終身保険良い気がします。死亡保障の補償金は日本円での生命保険よりも高利率ですから、万が一の補償もつけつつ、老後の貯蓄にもなりますし。

ドル円の為替変動のリスクはあると思うのですが、私見ですがこの先リーマンショックのような一時的な円高はあっても、極端な円高がずっと続く可能性は低いかな〜と思っています。それよりもマイナススタートの投資がオッケーかどうかの方がこの保険の是非を考える上では気になるかなと。

もしドル建て終身保険に入るなら

このドル建ての終身保険は同じような内容でいくつかの保険会社が出してますが、個人的にはプルデンシャルよりメットライフの方が良いかなと思います。プルデンシャルが「年利3%固定」であるのに対して、メットライフは「最低年利3%で運用益によって変動」なので、3%以上の年利がつく可能性があります。

あとは、払い込みの期間はなるべく短くした方が良いです。

マイナス運用期間が減りますし、貯蓄としての複利効果も高くなります。ある程度余裕があるなら、年間100万くらい払い込んで10年くらいで支払いを終えるくらいのつもりが良いんじゃないかなと。

年間100万なんて!って思うかもしれませんが、これを読んでくれてる読者さんがドクターの方が多い前提で書けば、月に1回バイトすれば年間100万稼げるでしょ?笑

 

*追記:

今回の一件から、結局自分が入るべき保険は何だろうと考えたので記事にしてみました。同業者の方は特に参考になると思うので、良かったらこちらの記事も合わせてご覧くださいね!

あわせて読みたい
医者の自分が本当に入るべき保険を考えてみることにしたこんばんは!( ´艸`) 先日の記事で銀行窓口でおすすめされたドル建て終身保険についての思ったことを書いてみました。 [ka...
ABOUT ME
エイミー
手術室にこもって麻酔かけてるお医者さん。投資や経済学に興味があって、仮想通貨やブロックチェーンなどのテック系にも興味があります。書きたいことをつらつらとブログに綴る雑食趣味ブロガーです(*´艸`)最近は医療系ブロックチェーンの解説とかもしてます。 詳細プロフィールはこちら Twitterも→Follow @amy_honobono